「投資信託を始めたいけど、インデックスとアクティブって何が違うの?」福岡で資産運用相談をしていて、最も多く聞かれる質問の一つです。両者の違いを理解することは、賢い投資の第一歩。今回は、データと具体例で両者を徹底比較します。
インデックスファンドとは
インデックスファンドは、日経平均株価やS&P500などの指数に連動した値動きを目指すファンドです。例えば、日経平均株価に連動するインデックスファンドを買えば、日本の大手企業225社に自動的に投資した状態になります。
特徴:
- 運用がシンプル(機械的に指数に合わせるだけ)
- 手数料が低い(年0.1%~0.3%程度)
- 安定した市場平均並みのリターンが期待できる
- 市場平均を上回るリターンは基本的に期待できない
アクティブファンドとは
アクティブファンドは、ファンドマネージャーが独自の判断で銘柄を選定し、市場平均を上回るリターンを目指すファンドです。企業訪問や詳細な分析を行い、「成長が期待できる割安企業」や「次の大型株になる可能性のある企業」に投資します。
特徴:
- 運用に人的コストがかかる
- 手数料が高い(年1.0%~2.0%程度)
- 市場平均を上回るリターンを目指す
- 運用成績がファンドマネージャーの腕に大きく左右される
信託報酬(手数料)比較:驚くほどの差
2025年現在、信託報酬の差は明確です。
例:100万円を20年運用した場合
| ファンド | 信託報酬 | 20年間の手数料総額 | 手元に残る額 |
|---|---|---|---|
| インデックス | 0.15% | 約3万円 | 約97万円 |
| アクティブ | 1.5% | 約30万円 | 約70万円 |
同じリターンが出た場合でも、アクティブファンドは手数料だけで27万円も多く引かれてしまいます。これが長期運用の落とし穴です。

運用成績の現実:データが物語る
この質問の答えは、統計データが教えてくれます。
S&P500(米国大型株)との比較(2025年11月時点)
- 5年間の勝率:アクティブファンドの21%がインデックスを上回った
- 10年間の勝率:アクティブファンドの12%がインデックスを上回った
つまり、5年投資しても79%のアクティブファンドが負けているのです。10年になると、88%のアクティブファンドが市場平均に負けています。
福岡のクライアントからよく聞くのは「プロなら勝てるはずでは?」という質問。残念ながら、データは逆のことを示しています。
新NISAでの選択肢
2025年現在、新NISAの「つみたて投資枠」ではインデックスファンドが主流です(約259本)に対し、アクティブファンドは57本のみ。これは、長期資産形成を目的とした制度設計からも、インデックスファンドが推奨されていることが分かります。
陥りやすい選択ミス
1.「有名なファンドだから」という理由での選択
過去5年の成績が良いからといって、将来もそうとは限りません。
2.手数料を把握していない
「0.15%と1.5%なんて大した差じゃない」と思っていますか?20年では10倍以上の差になることをご存知ですか?
3.複数のアクティブファンドに分散投資
手数料がさらに重くなり、勝つ確率は下がります。
では、アクティブファンドは完全にNGか?
いいえ。良いアクティブファンドは確かに存在します。ただし以下の条件が必要です:
- 過去10年以上、継続してインデックスを上回っている
- 手数料が年1.0%以下(可能なら0.8%以下)
- ファンドマネージャーの投資哲学が明確で、あなたが共感できる
- 定期的にその投資哲学が機能しているか検証している
実は、隠れた優良アクティブファンドも存在します。ただ、初心者にはインデックスファンドからスタートし、投資経験を積んでから本当に優秀なアクティブファンドを見分ける力を養う方が、確実で効率的です。
結論:初心者はインデックス、経験者も慎重に
福岡で400人のクライアントとお付き合いしている実感として:
- 投資初心者:インデックスファンド一択
- 5年以上の投資経験がある人:優秀なアクティブファンド1~2本の組み合わせは検討の余地あり
- 投資初心者がアクティブを選ぶ:統計的には95%の確率で損をします
手数料という明確なコストに負けないため、市場平均との闘いに勝つのは、実は非常に難しいのです。
ご相談ください
「自分にはどちらのファンドが合っているのか」「現在の運用成績は本当に良いのか」といったご質問は、我々の専門領域です。福岡マネーラボでは、お客様の投資経験と目標に応じた最適なファンド選びについて、無料でアドバイスしております。ご相談は お気軽にお問い合わせください。
執筆者プロフィール
独立系ファイナンシャルプランナー / 不動産エージェント
福岡在住20年以上。中立的な立場から、不動産・保険・資産運用の相談を受け付けています。



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